2026年2月

  • 2026.02.28

透明な守護者

透明な守護者   ゆっくりと 見渡す限りの大きな空気の塊が   山の背を越え漂う   その大きな存在は 草原を包むように撫で 抱かれた雲は  地に落とす影で遊ぶ   その戯れに 地表は温度をわずかに変え   水面はざわめききらめく   大地はその存在に守られ 離れずに眠る

  • 2026.02.28

海底

海底   波と風が減衰し   無に帰る深度   均質で   滑らかな砂の大地   散らばる欠片は   薄暗い   透明な空間で   静かにきらめく   きらめきを積み上げた城は   幾度も崩れ   幾度も散る   それでも   静かにきらめきを拾い   また積み上げる   そして   二つの影が   同じ深度で出会うとき   微かなきらめきを   ただ眺め 二人で微笑む