『残響』

『残響』

『残響』

 

光に触れたのは、僕じゃない。

けれど、

その瞬間の歓びが、

僕の中に、

静かに揺れている。

 

遠い命が、

まだ名もなく、

ただ光を求めていた。

 

触れたとき、

世界が微かに震えた。

その震えが、

僕の皮膚の奥に残った。

 

記憶ではない。

でも、

光を見るたび、

胸が、

ほんの少しだけ、

あたたかくなる。

 

それは、

誰かが美しいものに触れたという、

確かな残響。

未分類カテゴリの最新記事